脳トレEQジム
教育に潜む誤解と未来形学力
「先生、この問題は習っていないから解けません。」人に教え込まれることになれている子は、こんな言葉をよく発します。しかし、その問題は基礎を習っているので、それをベースに解くのです。一方、全国学力調査(2015年度の全国結果より)で、算数A(基礎基本調査)の平均点は75.5点ですが、算数B(活用調査)では平均点が45.0点しかありません。この30点差は何が原因なのでしょう?
また、文章が長いと「ややかしそう」「難しそう」と解く前から問題に負けている生徒がたくさんいます。文章題が長いということは、それだけヒントがたくさんあるということなのに....。
学力と人間力の結びつかない時代
「お互いさま」は日本語でとても素敵な言葉だと思います。しかし、受験「戦争」となると、そんあ悠長なことは言っていられません。しかし、「のしあがる」「IQ力(知能)の高さなんとなくこなす」人は、どこかで必ず落とし穴に落ちた際、這い上がることが難しくなります。失敗経験、小さな成功体験、自力で法則を見つける力が備わっている人はその場合も強い力を発揮します。これらをまとめて「EQ力」といいます。
EQ力とは「心の知能指数」のことですが、大きく考えると
①
自分を理解する力(自己理解力)
②
がまんする力(ストレス耐性)
③
人とのつきあい方(コミュニケーション力)
④
難しい問題への向き合い方(地頭(じあたま)力)
に分けられます。
そして、それぞれのトレーニングに必要な心構えがこのような図式で、これを理解できると、他者理解が深まります。その結果、①~④のEQ力がさらに高まるのです。
①自分を理解する力(自己理解力)
自分という存在の大きさを理解する力です。例えば、対戦ゲームをして負けた際、なぜ負けたのか、相手との違いは何か?を謙虚に理解することが大切です。自分の立ち位置が理解できれば、理想と現実の違いに目を向け、その差を埋めるためにはどうすればいいかが分かるようになります。夢や目標を「絵に描いた餅」で終わらせることなく、近づけるためのプロセス(道程)づくりがこの力です。
②がまんする力(ストレス耐性)
①で書いたことは簡単には実現しません。そのために必要なことが、途中で投げ出さないことです。長い道のりになればなるほど、人は飽きたり挫折したりして、そこから逃げようとします。しかし、そこから逃げなかった人がその場所にたどり着くか、近くまで行けるのです。そのために必要なのが「がまんする力(ストレス耐性)」。これはただど根性で粘るのでなはく、一筋の光へ向かって一歩ずつゆっくり歩む力を意味します。もちろん、一般社会は即決や結果が問われます。しかし、それまでの道程をどのように描けたかで、もし今回のチャレンジが失敗に終わったとしても、次の成功に向けて成長しています。そんな力を大切に育てていけたらと思っています。
③人とのつきあい方(コミュニケーション力)
言葉のコミュニケーションは全体の7%程度と言われています。そして、35%が表情によるコミュニケーション。しかし、人は表情や言葉で「ウソ」をつきます。残りの力が気配やその人の考えにアプローチできる力で、その力こそが真のコミュニケーション力といわれています。言葉で表現すると難しいですが、実はこの力はトレーニングできます。その仕掛けを入れたのが「脳トレEQジム」です!
④難しい問題への向き合い方(地頭(じあたま)力)
現代っ子は「考えるが苦手」または「初見問題に弱い」といわれています。それは受け身の学習が招いた受け身の脳になったからで、右脳や左脳が発達しても、決して行き着ける力ではありません。
①ポイントを発見し
②つじつまをみつけ、
③法則を理解し
④答えを出す
この力こそが地頭力で、社会生活で必要な「問題解決能力」につながるのです。
これらを理解した上で脳トレEQジムに取り組んでいただけたら、その子らしい力を発揮できる子になります。
一般社会で働いていると、壁にぶつかることがたくさんあります。しかし、明確な「答え」が無い場合もあります。
そんな中で大切なことは、
「こう考えたらどうなるだろう?」
「これはどうかな?」
「こうすると失敗しそうだから、考え方を変えてみよう」
「○○だからこうなるはずだ!」
と考える力があるかどうかです。これを問題解決能力といいます。脳トレEQジムでは、答えが違ったときにいろんな角度から問題に取り組めるような工夫をしています。この問題解決能力を幼児期から少しずつ整えていくことで、「誤った道」に進まない思考力を育てていきませんか?
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